米国務長官とイスラエル首相、対ハマス・イランで団結誇示
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【2月17日 AFP】マルコ・ルビオ米国務長官は16日、イスラエルでベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した。両者は共通の敵に団結して立ち向かう姿勢を示し、イスラム組織ハマスに対しては「地獄の門が開かれるだろう」と警告、イランをめぐっては「仕事を終わらせる」と宣言した。
ドナルド・トランプ米政権の発足後、今回はルビオ氏にとって、国務長官として初めての中東訪問となった。
ルビオ氏とネタニヤフ氏はエルサレムで記者会見した。ルビオ氏は「ハマスは排除されなければならない」と表明。ネタニヤフ氏は、米・イスラエル両国には「共通の戦略」があるとして、パレスチナ自治区ガザ地区でハマスに拘束されているすべての人質が解放されなければ「地獄の門が開かれるだろう」と述べた。
トランプ氏は、米国がガザを管理し、住民200万人以上を移住させる構想を提案し、物議を醸している。
ネタニヤフ氏は「われわれはガザの将来に関するトランプ氏の大胆な構想について議論した。現実のものとなるよう努力する」と語った。
米国はアラブ諸国から代替案を受け入れる用意があるとしているが、ルビオ氏は、現時点では「唯一の案はトランプ氏の構想だ」と話した。
イランについてルビオ氏は「地域における最大の不安定要因」と呼び、ネタニヤフ氏は、トランプ政権の支援があれば、イランに関しても「仕事を終わらせることができるし、そのつもりだ。そのことに疑問の余地はない」と語った。
ルビオ氏は17日にサウジアラビアに向かい、その後、アラブ首長国連邦(UAE)も訪問する予定。(c)AFP/Leon Bruneau and Louis Baudoin-Laarman