【2⽉22⽇ Peopleʼs Daily】「緑水と青山は金山銀山だ(『素晴らしい自然こそ豊かさの源泉』の意)」「湿地と人類は互いを必要とする」――。ペルーのチャンカイ港の建設現場では、中国語とスペイン語の対訳標語が目に入る。この標語の表示は、中国が清らかで美しい世界を共に築くことを推し進めていることを体現するものだ。

 中華民族は古くから自然を尊重し愛してきた。5000年余り続いてきた中華文明は豊かなエコ文化を育んだ。孟子(Mencius)は梁恵王(King Hui of Wei)に国を治める策として、「伐採の時期を守れば木材は使い切れないほど得られる」と述べた。時は移り、古い知恵に新しい時代の意義が与えられた。中国は山と川や湖、森林、草原砂漠の一体的保護と系統的な管理を堅持し、全方位、全地域、全過程での生態環境の保護を強化した。

 タクラマカン砂漠(Taklamakan Desert)では、砂漠を完全に囲む長さ3046キロの「植生のベルト」が完成した。河北省(Hebei)のサイハンバー(塞罕壩)では、3世代にわたって造林を続けて、100万ムー(約667平方キロ)の砂漠を森林に変えた。中国では経済と社会の発展における「グリーン含有量」は増え続けている。中国は世界に率先して「土地退化のゼロ成長」を実現した。新たに緑化された面積は全世界の4分の1に達した。

 世界最大の発展途上国である中国は、他の発展途上国と共に生態文明の基盤を築いている。中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットでは、アフリカ側が「グリーン成長エンジン」を構築することを支援し世界のグリーン低炭素モデルへの転換を共に推進することを提起した。第31回アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議や第19回主要20か国・地域(G20)首脳会議などの国際会議で、経済と社会の発展のグリーンモデルへの全面転換を繰り返し訴えた。

 中国は多国間主義を断固として実践し、公平かつ合理的で、協力とウィンウィンの世界の環境管理体系の構築の推進に努力している。中国はパリ協定(Paris Agreement)の成立に努力し、その取り決めを積極的に実施してきた。「一帯一路(Belt and Road)」グリーン発展国際連盟の設立を推進し、発展途上国42か国と53件の気候変動南南協力覚書を締結し、100件近くの気候変動緩和と適応プロジェクトを展開した。中国は人類運命共同体の理念を堅持し、クリーンで美しい世界の共同建設に重要な貢献をしている。仏シラー研究所に所属する研究者のペリモニー(Sebastien Perimony)氏は、「中国は積極的な行動と広範な協力を通じて、世界の気候変動対応にプラスのエネルギーを注ぎ込んでいる」と述べた。

 地球は人類共通の唯一の家だ。生態環境を保護することは全世界にとって共通の試練であり、共通の責任でもある。中国は人と自然が調和して共生する中国式現代化の道を揺らぐことなく歩み、世界各国と生態文明分野の交流と協力を揺らぐことなく展開し、自然を尊重し、自然を保護する文明の光が人類の前進の道を照らすよう努力する。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News