【12月24日 Xinhua News】中国石油大手の中国石油化工集団(シノペック・グループ)は19日、傘下の鎮海煉化の第2期生産能力拡張・ハイエンド新素材プロジェクトが完工したと発表した。製油能力は年間4千万トンに上昇し、所在地である浙江省の寧波石油化学基地の年間製油能力を5千トン以上に引き上げ、同基地は中国最大規模の世界的な石油化学産業拠点となった。

 同基地は、石油化学工業の川下製品の消費先である長江デルタ地域に位置する。プロジェクトの総投資額は400億元(1元=約21円)以上で、常圧蒸留、接触分解、ポリプロピレン、プロパン脱水素など18基の装置からなる。コア設備10基の国産化を実現し、国産の工業用オペレーティングシステムも導入した。

 鎮海煉化はシノペック最大の石油化学メーカーであり、エチレンの年間生産能力は220万トンに上る。同社は産業規模、科学技術イノベーション、グリーン(環境配慮型)・低炭素技術を頼りに、寧波石油化学基地の全産業チェーンの発展を継続的に促し、中国石油化学工業のハイエンド化、スマート化、グリーン化をけん引している。(c)Xinhua News/AFPBB News