【10月28日 AFP】24F1第20戦メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2024)は27日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が快勝。マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は2位に入り、総合首位に立つレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は二つのペナルティーを受けて6位に終わった。

 RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は1周目の第1コーナーに入るところでクラッシュし、リタイアに終わった。

 スチュワードはフェルスタッペンの攻撃的な走りをよく思わず、総合タイトルを争うノリスをコースから押し出したフェルスタッペンに二つの10秒ペナルティーを科した。その後、終盤にフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)を抜いて2位でフィニッシュしたノリスは、残り4レースでフェルスタッペンとの差を47ポイントに縮めている。

 フェルスタッペンとノリスが激しくやり合うのは、前週の米国GP(United States Grand Prix 2024)に続いて2週連続。ノリスは「マックスがどう動くかは分かっていた。彼のことはドライバーとしてすごくリスペクトしているし、予想はしていたが、個人的にはあまりクリーンな走りじゃなかったと思う」とコメント。マクラーレンのザック・ブラウン(Zak Brown)代表も「ばかげた」走りだと批判した。

 一方のサインツはこれで今季2勝目、通算4勝目を挙げた。今季限りでチームを去るサインツの優勝で、1990年のアラン・プロスト(Alain Prost)以来となるメキシコGP勝利を手に入れたフェラーリは、コンストラクターズ選手権でレッドブルを抜いて2位に浮上している。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が4位、ジョージ・ラッセル(George Russell)が5位に入り、ハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)がフェルスタッペンに続く7位。グリッド後方からスタートしたマクラーレンのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が8位に食い込み、ハースのニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)、アルピーヌ(Alpine F1)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)と続いた。(c)AFP