レバノン南東部空爆で報道関係者3人死亡 現地メディア「意図的」
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【10月25日 AFP】レバノン国営通信社NNAは25日、同国南東部でのイスラエル軍の空爆により、報道関係者3人が死亡したと報じた。メディア関係者が滞在する建物を狙った攻撃だったとしている。
NNAなど現地メディアによると、イスラエル軍の爆撃機は午前3時30分(日本時間午前9時30分)頃、シリア国境に近いレバノン南東部のハスバヤ(Hasbaya)で「ジャーナリストが滞在する建物」を標的とした空爆を実施した。
親イラン派テレビ局「アルマヤディーン」は、同社カメラマンのガッサン・ナッジャール氏と放送技師のモハンマド・レダ氏が殺害されたと発表した。
また、レバノンの武装組織ヒズボラ(Hezbollah)が運営するテレビ局「アル・マナール」も、カメラマンのウィッサム・カッセム氏がイスラエル軍によるハスバヤへの攻撃で殺害されたと発表した。
パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での武力衝突が1年以上にわたり続く中、イスラエルは先月、攻撃の焦点をレバノンにも拡大。イスラム組織ハマス(Hamas)と共闘するヒズボラによるほぼ連日の攻撃から北部国境を確保することを明言した。
イスラエルは主にレバノン周辺のヒズボラの拠点を標的とした大規模な爆撃キャンペーンを開始し、9月30日に地上部隊を投入した。
ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists、CPJ)は、昨年10月に始まったハマスとイスラエル軍の衝突激化以降、ガザ、ヨルダン川西岸(West Bank)、イスラエル、レバノンで少なくとも128人のジャーナリストやメディア関係者が殺害されたとしている。(c)AFP