中国海警局、日本漁船を「追放」 尖閣諸島周辺の「領海に不法侵入」で
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【10月17日 AFP】(更新)中国の海警局は17日、同国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の「中国領海に不法侵入」した日本漁船1隻を「追放」したと発表した。尖閣諸島をめぐっては日本が有効に支配している。
海警局の報道官は、日本漁船が15~16日にかけて尖閣諸島周辺の「中国領海に不法侵入」したと主張。「法に従って必要な管理措置を講じ、同船に警告した上で追放した」としている。
さらに「釣魚島および付属島しょは中国固有の領土だ。これらの海域での違法活動を直ちに中止するよう日本側に強く求める」「中国海警局は、国家主権と安全保障、海洋権益を守るため、引き続き海洋権益保護および法執行活動を行っていく」と続けた。
日本の海上保安庁も17日、尖閣諸島近海で中国海警船4隻を監視していると述べた。
海保によると、日本漁船は16日午前9時ごろ、尖閣諸島最大の魚釣島から西に約10キロの海域で操業していた。
中国は今年、日本の船舶を尖閣諸島周辺から追放したと繰り返し主張している。しかし、海保はAFPに対し、中国当局は実際には行われていないにもかかわらず追放したと発表することがあると述べた。(c)AFP