【7月29日 Xinhua News】中国科学院昆明動物研究所の研究チームが雲南省馬関県でトカゲの新種「Tropidophorus vongx」を発見し、研究成果を24日、国際的な動物分類専門誌ズータクサに発表した。

 論文の共同筆頭著者、同研究所の王剴(おう・かい)助理研究員によると、新種はミズトカゲ属に属す。同属は主に東南アジアに分布し、中国では華南地区と西南地区で4種のみ確認されている。今回の新種は既に確認されている国内のミズトカゲ属とは異なり、体型は大きく、頭部のうろこは滑らかで光沢があり、背部のうろこは大きく隆起し、雄は腹部が黄色い。

 研究チームによると、新種のトカゲがカルスト地形を伴う低標高域の熱帯雨林に生息し、扁平な体型が狭い岩の隙間に身を隠すのに適しているという。今回の発見は、熱帯-亜熱帯地域のカルスト地形が生物多様性保全に重要な役割を持つことを明らかにするとともに、同省南部の各自然保護区が持つ生態学的価値を明確に示した。(c)Xinhua News/AFPBB News