エムバペが鼻骨折か、EURO白星発進もフランスに試練
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【6月18日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)は17日、グループリーグの試合が行われ、グループDではフランスが1‐0でオーストリアに辛勝した。しかし、仏代表の主将でスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍したばかりのキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は、この試合で鼻を骨折したと同選手に近い情報筋がAFPの取材で明かした。
優勝候補の一角に挙げられているフランスは、独デュッセルドルフ(Duesseldorf)での一戦の38分、エムバペのクロスをクリアしようとしたオーストリアのマクシミリアン・ウーバー(Maximilian Woeber)のオウンゴールで勝利したものの、厳しい試練に直面した。
エムバペは試合終了間際、空中戦で相手DFケビン・ダンソ(Kevin Danso)の肩に顔を激しく衝突させ、鼻から出血。医療チームの治療を受けた後、白いユニホームに血をにじませながらタッチライン際を歩いていた。
その後、ピッチに戻ったもののすぐさま座り込んでしまい、許可無くピッチに戻ったとして審判からイエローカードを提示され、90分にベテランFWオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)と交代した。
フランス代表を率いるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、試合終了後に報道陣に対して、「彼は悪い状態だ。よくない。鼻がめちゃくちゃなのは確かだ。われわれにとって、それは今夜の汚点だ」と述べた。
また、チームが拠点を置く西部パーダーボルン(Paderborn)に戻る直前、エムバペの状態について聞かれた際には、けがの程度に関して明確なことは言えないとした上で、「彼は医療スタッフと一緒にいる。かすり傷ではない。彼の話題が欠かせないのは分かるが、これ以上のことは言えない」と話すにとどまった。
フランスサッカー連盟(FFF)のフィリップ・ディアロ(Philippe Diallo)会長がその後現地で明かしたところによると、エムバペは少なくとも「手術の必要はない」という。
フランスは次戦、21日にライプチヒ(Leipzig)でオランダと対戦することになっているが、デシャン監督はエムバペがプレーできるか否かを知るには待つ必要がある。(c)AFP