【6月10日 AFP】ボクシングの元8階級王者マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)が10日、7月28日に総合格闘家の鈴木千裕(Chihiro Suzuki)とさいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で対戦する契約にサインした。

 鈴木との試合は68キロ契約3分3ラウンド、判定なしの非公式戦で行われる。45歳のパッキャオは「エキシビションではなく、ファイトだ」と強調し、「どちらもKOを狙う」と宣言すると、「たくさん動きがある試合になるだろうし、もちろん自分もKO勝ちを目指して全力を尽くす」と意気込んだ。

 またパッキャオは、公式戦復帰に向けた交渉を行っていることも明かした。以前にも復帰をほのめかしているパッキャオは、マリオ・バリオス(Mario Barrios、米国)とのWBC世界ウエルター級タイトルマッチに向けて交渉中であることを認めつつ、実現は「はるか先」だとコメント。「その件は交渉中で、話し合っているが、まだ実現していない」と話した。

「交渉は進行中だ。12月までにはできるはずだ。11月か12月か。話し合うべきことはまだ多くある」

 パッキャオは2021年にボクシングを引退した後、2022年5月にフィリピンの大統領選に臨んだが、大差で敗戦。その後は同年12月の韓国の格闘系ユーチューバーとのエキシビションマッチでリングに復帰した。(c)AFP