ロシア領内の軍事拠点「無力化」、ウクライナに認めるべき 仏大統領
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【5月29日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は28日、ウクライナが、自国に向けてミサイルを発射しているロシア領内の軍事拠点を「無力化」することを認めるべきだと主張した。
マクロン氏はドイツを公式訪問した際のオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相との共同記者会見で、ウクライナが「同国に向けてミサイルを発射している軍事拠点を無力化すること」を認めるべきだとの考えを示した。
ただし、「明らかな民間施設など、ロシア領内のそれ以外の標的への手出しは認めるべきではない」と強調した。
ウクライナが西側諸国から供与された長距離兵器を使ってロシア領内を攻撃することを容認すべきだとの声が高まっているが、支援国間で意見が割れている。
ドイツは核保有国ロシアとの直接衝突に発展するのを恐れ、ウクライナがロシア領内を攻撃するのを認めることに消極的な姿勢を取っている。
ショルツ氏はマクロン氏の発言を受け、ウクライナに供与した兵器の使用にはルールがあり、「常に国際法の枠組み内」で使用されなければならないと述べた。(c)AFP