【1月10日 AFP】テニスプロツアーを運営する男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)は9日、試合終了が深夜に及ぶケースを減らすための方策を導入すると発表した。

 テニス界が近年、深夜や場合によっては早朝まで長く続く試合に悩まされてきたことを受け、ATPとWTAは、ツアー大会では午後11時以降に試合を始めず、午後10時半までにコートが空かない場合は別のコートへ移動し、ナイトセッションは遅くとも午後7時半までに始めることを発表した。

 両協会は共同で「深夜の試合終了(日付をまたいで終了する試合と定義)は近年、大幅に増えており、選手とファンに悪影響を与えている」と発表。さらにこれが、平均試合時間の延びと連動した現象だと明かした。

 一方で、今回の方策はATPとWTAが運営するツアー大会でのみ導入されるため、プロ大会として最も有名な四大大会(グランドスラム)は含まれない。

 さらに両協会は、テニスボールの戦略的見直しを行い、使用されるボールの質が週ごとに一致しない可能性をなくすことを目指して、「最終製品の改善を目的とした認可と仕様の要件の厳格化」を行うことも発表した。(c)AFP