【10月4日 Xinhua News】エジプトの首都カイロにあるカイロ中国文化センターで9月23日、中国山西省の太原市文物局と同センターが共催する「美成天竜-天竜山石窟デジタル復元国際巡回展」が開幕し、両国の文化財、博物学の専門家ら70人余りがイベントに参加した。

 エジプト文明博物館のマイサラ・フセイン副館長は、精緻で美しい展示品がエジプトに到着したことはエジプト人が中国文化を深く理解する貴重な機会となると指摘。デジタル技術で復元された展示品は、天竜山石窟の地理、古跡、文化を全て表現しており非常に素晴らしいとし、先進技術を利用して歴史的遺跡を復元・保護する中国の方法は世界で推し進めていく価値があるとの見方を示した。

 会場で拡張現実(AR)技術を用いた仏像のデジタル復元とインタラクションを体験したエジプトのミニヤ大学中国語学部のアハメド・ザリプ学部長は、「この体験はとても衝撃的だ。エジプトでこのような中国の文化財展をもっと開催してほしい」と語った。

 同日、文化遺産の保護利用に関する中国・エジプト交流協力フォーラムも開催された。(c)Xinhua News/AFPBB News