【9月5日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)の紙工芸職人の家に生まれた王帥棟(Wang Shuaidong)さん(39)は、遼寧省(Liaoning)の魯迅美術学院を卒業後、自ら学んだ装飾芸術デザインの専門知識と家族の伝統技術を融合し、段ボールを使った創作活動を始めた。

 段ボールの模様が山西省の黄土高原の地表に似ていることにインスピレーションを得た王さんは、雲岡石窟や五台山、洪洞大槐樹、晋商大院など、同省の文化的名所を題材とした作品を立て続けに制作した。

 段ボール作品の制作には、作図や裁断、彫刻、接着、仕上げなど多くの工程が含まれる。王さんによると、最も複雑な作品には3カ月以上を要したという。創作は決して簡単ではないが、王さんはそれさえも楽しむ。「このような紙工芸の創作活動を通じて、奥深い中国文化を広めることができるだけでなく、家族の伝統技術を継承することもできる。さらに重要なことは、段ボールをリサイクルする環境保護理念を伝えることもでき、大変意義がある」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News