【8月27日 CGTN Japanese】中国東部の江蘇省(Jiangsu)文物考古研究院が明らかにしたところでは、同省泰州地区の興化市で、新たに約7000年前の新石器時代の遺跡が発見されました。総面積8万平方メートル以上のこの遺跡からは、大量の陶器、骨器、木器が出土しており、長江下流部と淮河下流部に挟まれた江淮東部地区の既存遺跡の中では、最も年代が古い新石器時代の遺跡とされています。

 草堰港遺跡は江淮東部の里下河の奥地にある、千堆鎮草王村東顔家圩の北側に位置し、遺跡はすべて水面下にあります。南京博物院と江蘇省文物考古研究院が国家文物局の許可を得て、昨年12月からこの遺跡の発掘作業を開始しました。

 出土品のうち、陶器は釜を中心に、多様な形をしています。動物の遺骨は主として、陸生のシカ科、豚、牛、犬および各種の鳥類や家禽および大量の貝類、アサリ、タニシ、カキなどで、植物は主にオニバス、ヒシ、イネで、オニバスが最も多く、当時の人々の食生活の豊富さと狩猟採集を中心とした生業を垣間見ることができます。

 出土品の中では、木と木をこすり合わせる火起こし道具や六穴の骨笛が注目されています。火起こし道具には木でついた後の穴が残っており、焼け焦げた跡が見えます。六穴骨笛は制作途中のものです。専門家は、これらの遺物は先人たちの生活様式だけでなく、彼らの美意識も示しているとしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News