【8月27日 CGTN Japanese】中国北西部甘粛省(Gansu)敦煌市(Dunhuang)にある西湖国家級自然保護区では、最新のモニタリング統計により、保護区内のモウコノウマ(蒙古野馬)の個体数が100頭を超えて102頭に達したことが分かりました。個体群は16が確認されたとのことです。

 個体群のうち繁殖群は10、雄群は6で、最大の繁殖群にはモウコノウマが13頭、最大の雄群には11頭がいます。保護区内で最も幼い馬は生後わずか1カ月とのことです。

 モウコノウマは山地や草原、砂漠地域に生息しており、がっしりとした体つきで、走ることが得意です。体長は約2.8メートル、肩高は1メートル以上、体重は約300キロです。家畜のウマとの違いは、モウコノウマは頭部の比率が大きく、額の毛が長くなく、たてがみが短く直立していることなどです。モウコノウマの膝から下が黒く見えることは、最も目立つ特徴です。

 モウコノウマは主に新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)と甘粛省に分布しており、中国では国家1級保護動物に指定されています。世界でも絶滅が危惧される大型野生動物種で、その希少さはジャイアントパンダに匹敵します。甘粛省敦煌市の西湖国家級自然保護区では2010年と2012年の2回にわけて、28頭のモウコノウマが野生に戻されました。それから10年以上にわたり保護を強化し続け、先進的な科学研究モニタリング手段を採用するようになりました。モウコノウマは自然環境下で自らの繁殖と生息に成功し、個体群数は増え続けています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News