【8月22日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長は21日、女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)で優勝した同国代表のヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇にキスをしたことについて謝罪した。

 ルビアレス会長は、20日に行われたW杯決勝の表彰式でメダルを受け取ったエルモソの唇にキスをし、スペイン国内で批判を浴びていた。

 会長は、ソーシャルメディアに投稿された動画で「私は間違いを犯した。それを自覚しなければならない」と謝罪し、「最高に興奮している瞬間に、何の悪意もなくやってしまった。われわれの中ではごく自然で普通のことだが、外では騒動を引き起こしてしまった」と説明。「とにかく謝罪して、このことから学ぶ必要がある。特に連盟を代表しているときは注意しなければならない」とした。

 その一方で、今回の騒動について「ばかげている」とも発言した。

 これに先立ち、スペインのミケル・イセタ・イ・ロレンス(Miquel Iceta i Llorens)文化・スポーツ相は公共ラジオで、「祝福のために選手の唇にキスをするのは容認できない」と会長を非難し、「まずは説明と謝罪をすること」だと訴えていた。

 エルモソは試合後、ロッカールームで行ったインスタグラム(Instagram)のライブ配信で、笑いながらも「気に入らなかった」と語っていた。

 その後RFEFから出されたコメントでは、「W杯で優勝することがもたらす計り知れない喜びによる、まったく自然発生的な互いの意思表示だった」とし、「会長と私は素晴らしい関係性を持っており、選手全員に対する会長の振る舞いは極めて優れていて、愛情と感謝の気持ちを表す自然な行為だった」と述べていた。 (c)AFP