トランプ氏、判事の交代とワシントン以外での裁判を要求
このニュースをシェア
【8月7日 AFP】2020年の米大統領選で敗北した事実を覆そうとしたとして新たに起訴され、刑事裁判に直面しているドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は6日、審理を担当する判事の交代と、首都ワシントン以外での裁判を要求する考えを明らかにした。
トランプ氏が新たにやり玉に挙げているのは、ワシントン連邦地裁で無作為に同氏の審理担当に選ばれたタニヤ・チャットカン(Tanya Chutkan)判事(61)だ。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」に、「言論の自由/公正な選挙をめぐるばかげた裁判に『任命』されるような判事の下で、公正な裁判を受けられるはずがない」と投稿。
「われわれは確実な根拠に基づき、この判事について忌避の申し立てを即刻行う。裁判を行う場所の変更についてもだ」とし、黒人の民主党支持者が多いワシントン以外での裁判を求めた。
チャットカン氏は、ワシントン連邦地裁判事の一人で、2014年に当時の民主党大統領、バラク・オバマ(Barack Obama)氏に指名された。上院は全会一致で同氏を承認した。
トランプ氏に関しては、2021年11月の裁判で「大統領は王ではない」として、同氏に不利な判決を下している。また、同年1月6日に連邦議会議事堂を襲撃したトランプ氏の支持者にも重い刑を言い渡している。(c)AFP