体操バイルス、2年ぶり復帰戦V 東京五輪以来の実戦
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【8月6日 AFP】体操女子で4個の五輪金メダルを獲得している米国のシモーネ・バイルス(Simone Biles、26)が5日、2021年の東京五輪以来2年ぶりに競技会に出場し、優勝で復帰戦を飾った。
世界選手権で19個の金メダルを獲得しているバイルスは、イリノイ州シカゴ郊外で行われたUSクラシック(2023 U.S. Classic)の個人総合に出場し、59.100点をマーク。圧倒的なパフォーマンスで満員の観客を沸かせた。
バイルスは「今夜はすごくうまくいった」と振り返り、「すべてがぴったりはまった。今は心身ともにいい状態だという手応えがある」とコメント。「まだ課題はあるけれど、復帰初戦としては、かなりうまくいったと言える。自分でもびっくりしている。無事に終わってすごくうれしい」と喜んだ。
バイルスは東京五輪の最中に、メンタルヘルスの問題と空中で平衡感覚を失うメンタルブロック状態「ツイスティーズ」に悩まされ、個人総合など5種目を棄権。個人では平均台での銅メダル獲得にとどまった。
今大会は、3週間後に予定されている全米選手権の出場権を得る最後のチャンスで、さらにバイルスは、9月末から10月にベルギーで開催される世界体操(52nd FIG Artistic Gymnastics World Championships)出場にも意欲を見せている。来年のパリ五輪を目指すかは明らかにしていないが、今回の見事な復帰は、出場へ向けた第一歩となった可能性もある。
パリ五輪について聞かれたバイルスは「今はまだ一歩一歩進んでいる段階」と答え、「今大会が大きな目標だった。この後は全米選手権、世界体操とつながり、それからその後のことが見えてくる」と話した。
「今は正しい方向へ進んでいるけれど、まだやらなくてはならないことがある。セラピーにもまだ通っている。これからも自分を第一に考えていきたい」 (c)AFP