【7月26日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)の黄河流域では旧石器時代の考古学調査が絶えず新たな成果を上げており、ここ数年で100カ所余りの遺跡や遺物埋蔵地点が見つかっている。

 同省考古研究院によると、考古学者らは2019年以降、黄河西岸や黄河支流の無定河、北洛河などの流域、秦嶺山脈北麓で新たに150カ所余りの旧石器時代の遺跡や遺物埋蔵地点を発見。多様化した石器製作技術の様相により、70万年余り前から1万年前前後の人類の「生存」の歴史が示された。

 21年から22年にかけては東秦嶺地区の南洛河流域でも発掘調査を実施。厚さ24メートルの地層堆積物を始めて発見した。110万年余り前から3万年前前後までの100万年にわたる基本的に連続した人類文化遺跡の発見は、同地域の人類活動の歴史を少なくとも30万年以上さかのぼらせた。渭水(黄河最大の支流)の支流、石川河流域でも旧石器時代の遺跡が13カ所集中して見つかり、渭水以北の中部一帯における旧石器時代遺跡の空白を埋めた。

 陝西省は黄河中流域と秦嶺山脈の中核地帯に位置し、地形は変化に富み、多くの動植物資源を持つ。人類の生存や繁殖に適し、アジアの人類の起源と進化を研究する上で重要な地域の一つとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News