【7月9日 AFP】女子サッカー米国代表のミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)が8日、今季限りでの引退をSNSで発表した。

 38歳のラピノーは「この美しいスポーツをプレーするのは今季で最後にするという決断を下したことに、非常に穏やかな気持ちと感謝の念を抱いている」とメッセージを投稿し、「サッカーがこんな風に私の人生を形作り、変えてくれるとは想像もしていなかった」と続けた。

 ラピノーは女子W杯(FIFA Women's World Cup)で2回の優勝を誇り、間もなく開幕するオーストラリア・ニュージーランド大会でも代表メンバーに選出されている。2012年のロンドン五輪では金メダルを獲得し、17年の代表キャリアで199キャップを刻んでいる。2019年には国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手に選出された。

 クラブレベルではナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のOLレイン(OL Reign)に所属し、シーズンは今年11月に閉幕する。

 ピッチ上のスキルと同様に社会活動に熱心なことでも知られ、2012年には同性愛を公表し、性的少数者の権利や人種差別、男女間賃金の不平等といった社会課題に取り組んできた。昨年には、米国の文民に贈られるものとしては最高の栄誉である大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)を与えられた。サッカー選手としては初めて、女子スポーツ選手や指導者としては6人目の快挙だった。(c)AFP