【7月3日 AFP】ロシア国営タス通信(TASS)は3日、ロシア連邦保安局(FSB)が「クリミア(Crimean)共和国」の首長セルゲイ・アクショノフ(Sergei Aksyonov)氏に対する襲撃を阻止し、容疑者を逮捕したと報じた。

 タス通信は「ウクライナの特殊機関による暗殺計画を阻止した」とするFSBの声明を引用した。

 クリミア共和国は、ロシアが2014年にウクライナからクリミア半島を一方的に併合した後に設立。アクショノフ氏もロシアによって首長に任命された。

 FSBの声明によると、拘束された人物は「ウクライナ保安局(SBU)の職員に勧誘された、1988年生まれのロシア人」とされる。「爆発物を隠し場所から動かそうとしている最中に拘束された」という。

 クリミア半島ではここ数か月、ロシアに任命された当局者を狙った攻撃や襲撃が相次いでおり、ロシア政府はウクライナ当局によるものだと非難している。

 2014年のクリミア半島併合の際に行われたロシア編入の是非を問う住民投票について、ウクライナや西側諸国は正当性を認めていない。(c)AFP