衛星リモートセンシングモニタリング技術で綿畑管理を支援 中国新疆
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【6月14日 CGTN Japanese】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)昌吉ホイ族自治州マナス県ではここ数日、高温が続き、最高気温が41度に達しました。現在は綿花の着蕾期(蕾がついてから開花するまでの期間を指し、綿花の成長が最も速い期間でもある)に当たり、地元の農業当局は、高温による影響に対応するため、衛星リモートセンシングモニタリングなどの科学技術手段を通じて綿花農家の畑管理に協力しています。
マナス県の綿畑では、中国が自主開発した北斗ナビゲーションシステムを搭載した大型トラクター3台が、あらかじめ設定されたルートに沿って除草作業を行っています。また、今年、現地では新型の水肥一体化スマートかんがいシステムの普及・応用を行い、水分や養分などを点滴(ドリップ)を通じて綿花の根元の土壌により正確に送り、かんがいと施肥の精度を高め、肥料の利用率を10%向上させました。
同自治区トムシュク市では、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)、対地観測と北斗ナビゲーションなどの情報技術からなる一体化観測システムが初めて使用され、綿花の土壌水分の状況、成長の様子など多方面のリアルタイムモニタリングを通じて、綿花成長の科学化、精密化管理に対し、データによるサポートを提供しています。綿花農家はスマートフォンで操作することで、綿畑への水と肥料を管理することができます。
トムシュク市農業農村局の担当者によると、科学技術手段で管理する綿畑は1ムー(約6.67アール)当たりの生産量が14%増加したことが比較実験を通じて分かりました。今後はこの技術を他の作物にも広めるつもりだということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News