【5月7日 AFP】米国競馬のG1レース、第149回ケンタッキーダービー(149th Kentucky Derby、3歳、ダート約2000メートル)が6日、米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)のチャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)で開催され、ハビエル・カステリャーノ(Javier Castellano)騎手騎乗のメイジ(Mage)が差し切り優勝を飾った。

 レースに先立って、会場のチャーチルダウンズ競馬場では10日間で7頭が命を落とし、さらに有力候補のフォルテ(Forte)など5頭が出走取消となって優勝争いが混沌(こんとん)としていた。

 その中でメイジは、トゥーフィルズ(Two Phil's)との直線での一騎打ちを制し、ともにベネズエラ人のグスタボ・デルガド(Gustavo Delgado)調教師とカステリャーノ騎手にケンタッキーダービー初制覇をもたらした。

 16回目の挑戦でついに優勝を飾ったカステリャーノ騎手は「きょうは馬が本当によくやってくれた」とたたえ、「後方からの競馬で、顔にたくさん土をかぶった。小さな馬だが大きなハートを持っている」と語った。メイジはこの後、20日に行われるプリークネス・ステークス(148th Preakness Stakes、3歳、ダート約1900メートル)、6月のベルモント・ステークス(155th Belmont Stakes、3歳、ダート約2400メートル)で米クラシック3冠に挑戦する。

 ジャレス・ラブベリー(Jareth Loveberry)騎手騎乗のトゥーフィルズが2着、フラビアン・プラ(Flavien Prat)騎手騎乗のエンジェルオブエンパイア(Angel of Empire)が3着に入った。日本勢はデルマソトガケ(Derma Sotogake)が6着、マンダリンヒーロー(Mandarin Hero)が12着だった。(c)AFP