【5月1日 AFP】カザフスタンで4月30日に行われた世界チェス選手権(FIDE World Chess Championship)の勝者決定戦で、中国の丁立人(Ding Liren、30)がロシアのヤン・ニポムニシ(Ian Nepomniachtchi)を破り、中国人初の優勝を果たした。

 これまで10年にわたり世界チャンピオンの座に君臨してきたマグヌス・カールセン(Magnus Carlsen、ノルウェー)は今年、タイトル防衛を辞退していた。

 丁とニポムニシは、計14試合のうちそれぞれ3勝を挙げ、残り8試合は引き分けて、ポイントがいずれも7点と拮抗(きっこう)。「タイブレーク」と呼ばれる勝者決定戦に臨んだ。タイブレークでは、それぞれの持ち時間が25分に短縮され、1手ごとに10秒追加される。

 賞金200万ユーロ(約3億円)は通常、優勝者と準優勝者に60対40の割合で分配されるが、今回はタイブレークに持ち込まれたため、分配率は55対45となる。(c)AFP