動画:タイ産ドリアン、中国ラオス鉄道で昆明へ
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【4月26日 Xinhua News】タイ産のドリアン400トンを載せた貨物列車が16日午後、同国東部のレムチャバンを出発した。17日にはラオスで中国ラオス鉄道に積み替えられ、19日午前に中国雲南省昆明市に到着した。
16日に取材に応じたタイの植物貿易専門家は「大量のドリアンを中国に運ぶ場合、これまでは主に道路輸送と船舶輸送の二つの手段があったが、天候などの不確定要因に左右され、輸送に20日かかることもあった。中国ラオス鉄道を使えばタイから昆明まで3日で運べる」と説明。輸送時間が短縮されたことで、タイの果物業者はより成熟したドリアンを輸出できるようになったと述べた。
タイ商務省によると、2022年は中国向けのドリアンの輸出量が全体の96%を占め、輸出額は30億9千万ドル(1ドル=約134円)に上った。
同専門家は「中国ラオス鉄道のスピーディーで確かな輸送を通じ、ますます多くの中国人消費者にタイ人と同じような新鮮でおいしいドリアンを味わってほしい」と期待を示した。
タイ首相府のラチャダー副報道官は、23年の同国の果物生産量が約116万トンになるとの見通しを示した。うちドリアンは75万6千トンとなり、4月から大量に市場に出回るとした。
輸出果物の輸送で20年余りの実績を持つタイの物流企業、スピード・インター・トランスポートは今年、ドリアンの輸出需要に応じるため、鉄道輸送業務の強化を決定した。潘嬌玲(はん・きょうれい)最高執行責任者(COO)は取材に対し「中国ラオス鉄道による輸送は、所要時間の短さや安定性の高さなどの特徴を持つ。今年はコンテナ位置情報のリアルタイム確認や温度管理を実現したほか、物流状況のリアルタイム通知もできるようになり、顧客から歓迎されている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News