独、戦車供与を明言せず ウクライナ支援国会合
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【1月21日 AFP】ロシアの侵攻を受けるウクライナへの武器供与をめぐる支援国会合が20日、ドイツ西部ラムシュタイン(Ramstein)米空軍基地で開かれた。ウクライナが求めているドイツ製主力戦車「レオパルト(Leopard)」の供与について、ドイツは明言するには至らなかった。
ロシア政府は、西側諸国がレオパルトを供与すれば、戦闘激化につながり「非常に危険だ」と警告している。レオパルトはフィンランドとポーランドも保有しているが、ウクライナへの供与にはドイツの承認が必要。このためフィンランドやポーランドなどは、供与を躊躇(ちゅうちょ)する独政府を厳しく批判している。
ボリス・ピストリウス(Boris Pistorius)独国防相は記者会見で、「レオパルトについては、決定の時期も内容もまだ分からない」とした上で、供与の障害となっているのはドイツだけだとの見方を否定した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、戦車を供与する以外に選択の余地はないとして、西側による供与を改めて求めていく意向を表明した。(c)AFP