【1月6日 Xinhua News】中国国家林業・草原局がこのほど公表した第6回全国荒漠化・砂化調査(2019年実施)の結果によると、中国の19年時点の荒漠化(砂漠化に土壌侵食や塩類集積などを加えた概念)面積は257万3700平方キロ、砂漠化面積は168万7800平方キロで、14年に比べそれぞれ3万7880平方キロ、3万3352平方キロ縮小した。

 中国は世界で砂漠化面積が最も大きく、影響を受ける人口も最も多く、飛砂の被害が最も深刻な国の一つだが、調査によると荒漠化と砂漠化の程度は着実に鈍化している。19年の重度荒漠化面積は14年比で1万9297平方キロ減り、最重度荒漠化面積も3万2587平方キロ減少した(中国の荒漠化程度区分は軽度・中度・重度・最重度の4種類)。

 調査では、砂漠化地域の植生が改善されていることも分かった。砂漠化地域の19年の平均植生被覆率は20・2%で、14年より1・9ポイント上昇した。植生被覆率が40%を超えた砂漠化地域は5年間(15~19年)で7万9145平方キロ増え、前回調査(14年)時の増加面積を27・8%上回った。

 国家林業・草原局荒漠化防治司の孫国吉(Sun Guoji)司長によると、第6回全国荒漠化・砂化調査は、第3回全国国土調査(基準日:19年末、公表:21年8月)の結果を基に技術スタッフ5100人余りを動員。複数の部門が分野を横断して協力した観測結果となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News