【12月24日 AFP】米国は23日、広範囲が歴史的な寒波に見舞われ、人口の約7割が住む地域に警報が発令されている。悪天候により航空便3000便以上が欠航し、主要な高速道路が閉鎖されるなど、クリスマス休暇に合わせた人々の移動に大きな混乱が生じている。

 北極圏から南下した寒冷前線により、通常は温暖な南部を含む米国の広範囲で気温が氷点下に達した。大雪と強風により、年間を通じて交通量が特に増える時期であるクリスマス直前の人々の足に大きな影響が生じている。

 米国立気象局(NWS)によると、一部地域では気温が氷点下40度以下まで低下。米人口の72%に当たる2億4000万人が住む地域に警報や注意報が発令されており、冬季の気象警報としては米史上最大級とみられる。

 気象当局によると、一部地域では、屋外で数分過ごすだけで凍傷を負う恐れがある水準まで気温が低下。通常は温暖な南部テキサス州ダラス(Dallas)では23日、気温が氷点下12度に達した。

 全米の停電状況を追跡するウェブサイト「パワーアウテージ・ドット・US(PowerOutage.US)」によると、23日朝の時点で南部・東部と中心に100万軒以上が停電している。(c)AFP/Kamil Krzaczynski