【12月12日 Xinhua News】中国とサウジアラビアが初めて共同制作したテレビアニメ「孔小西とハキム」はサウジを舞台に両国の子どもたちの友情を描いた作品で、両国文化の融合や交流を表現している。

 作品は全26話。料理の名門に生まれた中国人の女の子、孔小西(こう・しょうせい)と兄の孔小東(こう・しょうとう)が交換留学プログラムでサウジに渡り、父親がレストランを経営するハキムと知り合うことで物語が展開する。

 サウジアラビア文化省と中国のアニメ制作会社、蘇州欧瑞動漫が共同で制作し、2017年2月から放送された。蘇州欧瑞動漫の銭鋒(せん・ほう)董事長によると、中国側が構想から制作までの全工程を担い、サウジ側が現地の文化や風習について助言した。タイトルを「孔小西とハキム」にしたのは、「孔」が中国文化を代表する姓で、「西」と「東」は異なる文化の融合を表し、「ハキム」はアラブ地域に多い名前だからだという。

 サウジでは放送後、大勢の子どもたちが中国の料理や武術に強い興味を示すようになった。劇中に登場するサウジの風習や風土、食べ物は中国の視聴者に深い印象を与えた。

 銭氏は、今後も多くの「一帯一路」沿線諸国とアニメ制作で協力し、中国文化の普及に尽くしていきたいと語っている。(c)Xinhua News/AFPBB News