【11月13日 AFP】ラグビーテストマッチが12日、アイルランド・ダブリンのアビバ・スタジアム(Aviva Stadium)で行われ、アイルランドは35-17で退場者を出したフィジーに勝利した。しかし、ホームでの連勝を11試合に伸ばした一方で、好印象を残すことはできなかった。

 フィジーは試合の中でも特に目を引くトライ2本を決め、派手さがあったが、同時に規律を欠いて2枚のイエローカードをもらうと、後半の早い時間帯にアルバート・ツイスエ(Albert Tuisue)が退場した時点で、アイルランド戦初勝利の可能性は事実上なくなった。

 対するアイルランドは5トライを決め、コンバージョンキックもすべて成功させたが、この試合に出場した当落線上の選手の中に、次週行われるオーストラリアとのテストマッチシリーズ最終戦の先発に食い込めるメンバーはほとんどいないとみられる。

 アイルランドのアンディ・ファレル(Andy Farrell)ヘッドコーチ(HC)は、アマゾンプライムビデオ(Amazon Prime Video)に対して「かなり期待以下だったが、勝ててよかった」とコメント。世界ランキング1位に立ったころのチームの水準にまったく届かなかったことについて、言い訳はできないと話した。

「われわれは相手の22メートルラインに何度も侵入した。確かに反則や、試合がよく止まったせいで流れを失った部分はあったが、どう考えても冷静さが足りなかった」 (c)AFP