ウクライナ首都などで「前例ない」計画停電 400万人に影響
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【10月29日 AFP】ウクライナの電力会社DTEKは28日、国内の電力施設がロシアの攻撃により損傷したことを受け、首都キーウとその周辺地域で「前例のない」計画停電を実施すると発表した。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、全土で約400万人が停電の影響を受ける見通しだとしている。
ロシア軍は過去2週間にわたり、ウクライナの電力網を狙った攻撃を実施。冬を前に、国内電力施設の少なくとも3分の1が破壊された。ウクライナ当局は国民に可能な限りの節電を呼び掛け、首都キーウを含む複数の地域で計画停電を実施してきた。
DTEKはフェイスブック(Facebook)に、キーウを含む中部州が完全に停電することを防ぐため、国営電力会社ウクルエネルゴ(Ukrenergo)が「前例のない緊急制限」を実施すると投稿。キーウでは「消費量の30%に相当する電力不足」が発生しており、「今後、より厳しく長時間の停電が実施される」と説明した。
さらにキーウ州のオレクシー・クレバ(Oleksyi Kuleba)知事の発言として、「無期限の」停電もあり得るとした。(c)AFP