【8月25日 Xinhua News】中国北京市で23日、「中国企業の対アフリカ投資報告(2022)-サプライチェーン(供給網)から見る中国とアフリカの企業協力」の英語版とフランス語版の発表会が開かれた。

 報告書はアフリカのサプライチェーンが直面する課題を分析し、12の企業事例を通じて、中国とアフリカの協力がアフリカのサプライチェーン構築に前向きな貢献をしていると紹介。アフリカのサプライチェーンの課題解決に向けた取り組みの中で、中国系企業の果たす役割が日増しに大きくなっているとの見方を示している。

 外交部アフリカ司の呉鵬(ご・ほう)司長は発表会の席上、サプライチェーンは社会・経済の発展を支える動脈だとした上で、世界の産業チェーン・サプライチェーンが深刻な衝撃を受け、アフリカのサプライチェーンも厳しい試練に直面しているものの、長い目で見ればアフリカは依然として希望に満ちた大陸だと指摘。中国とアフリカは今後、産業チェーン・サプライチェーン協力プラットフォーム構築の強化、インフラ相互接続の促進、物流分野の協力推進などから着手し、サプライチェーン協力をさらに深化させることができると語った。

 アフリカ連合(AU)のラフマット・アラー・モハメド・オスマン中国常駐代表は、アフリカと中国の経済貿易協力の力強さを挙げ、中国は13年連続でアフリカにとって最大の貿易相手国の座を維持していると紹介。13年の間にインフラプロジェクトが多数完成し、経済貿易協力区と工業・産業パークが数十カ所建設され、数百万人に恩恵をもたらし、アフリカと中国のサプライチェーン協力の深化に貢献したと述べた。

 中国商務部西アフリカ司の王東(おう・とう)副司長は、民間企業が中国とアフリカの経済貿易協力の重要な参加者・推進者になっていると指摘。中国ないしは世界で業界をリードする多くの企業がアフリカ市場の開拓に取り組み、自らの発展を実現すると同時に、実際の行動でアフリカ諸国の経済・社会の発展を支援し、現地の産業の高度化、雇用創出、税収増加、貧困削減などに前向きな貢献をしていると話した。

 報告書は、中国系企業とアフリカ大陸の自由貿易区との連携支援や中国系企業とアフリカの大学との提携強化の後押し、アフリカの中小企業への信用評価サービスの提供など、中国とアフリカのサプライチェーン協力をさらに推進するための32の提案を双方に示している。(c)Xinhua News/AFPBB News