【7月27日 AFP】1969年に人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号(Apollo 11)の乗組員、バズ・オルドリン(Buzz Aldrin)飛行士が着用した船内服が26日、270万ドル(約3億7000万円)で落札された。競売大手サザビーズ(Sotheby’s)が明らかにした。

 落札された白い船内服には、米国旗と米航空宇宙局(NASA)のロゴとアポロ11号ミッションのワッペン、「E. ALDRIN」の名札が付いている。

 サザビーズは「この極めて希少な服には複数の入札があった。10分ほど競り合った後、電話で参加の入札者が落札した」と発表した。

 オークション前にオルドリン氏は、「多くの人にとっては歴史的瞬間を象徴するものだが、私にとっては科学と探検に捧げた人生の個人的な思い出の品。これらの品々を世界と分かち合うのにふさわしい時が来たと思った」と述べていた。同ミッションの乗組員3人のうち、存命なのはオルドリン氏のみ。

 同氏はまた、この船内服は月面歩行時に着用した宇宙服とは別物と説明。「このカバーオールの服は(中略)、歴史的な月面旅行と帰還というアポロ11号のミッション中、司令船コロンビア(Command Module Columbia)の中で着用した」と語った。

 今回のオークションでは出品された69点のうち68点が落札された。落札価格は飛行計画書の81万9000ドル(約1億1100万円)を含め、総額820万ドル(約11億円)に上った。(c)AFP