火星探査機「天問1号」が撮影した衛星の画像を公開
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【7月25日 Xinhua News】中国初の火星探査機「天問1号(Tianwen-1)」の打ち上げ成功から2周年を迎えた23日、中国航天科技集団(CASC)第八研究院が研究と製造を主導する「天問1号」の周回機が撮影した、中国初となる火星の第1衛星「フォボス」の画像が正式に公開された。
画像は周回機に搭載した高解像度カメラで撮影された。画像のフォボスは「ジャガイモ」そっくりで、さまざまな大きさと形のクレーターが表面を覆っている。画像は科学者がフォボスの地形や地表面の状態、運行の規則性などを研究する上で、貴重なデータを提供する。
CASC第八研究院の朱慶華(Zhu Qinghua)火星周回機副総設計師(サブチーフデザイナー)は、周回機とフォボスがどちらも高速で飛行しているため、両者が出合う時を狙って撮影するのは、カメラマンがカメラを担いで走りながら、別の高速移動中の物体を撮影するようなものだと説明した。フォボスがカメラの視野に入ってから出るまで約6秒しかなく、撮影は極めて難しいという。
「天問1号」探査機は2020年7月23日に打ち上げに成功して以来、同探査機の周回機は全ての任務を無事に終えた。現在、周回機は良好な状態で、リモートセンシングミッションの軌道上を安定して運行している。(c)Xinhua News/AFPBB News