ロシアは「衰退」、ウクライナには「欧州の未来」 EUトップ
このニュースをシェア
【4月9日 AFP】欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)欧州委員長は8日、ウクライナの首都キーウを訪問し、西側諸国の厳しい制裁によりロシアが今後「衰退」する一方で、ウクライナには「欧州の未来」があると指摘した。
フォンデアライエン氏は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領との共同会見で、「ロシアが経済と財政、技術面で衰退していく一方、ウクライナは欧州の未来に向け前進している」と言明。「あなた方の戦いは、われわれの戦いだ。私はきょう、EUがあなた方の味方であるという強いメッセージを送るために、一緒にキーウにいる。われわれはあなた方と共にいる」と表明した。
また、キーウ近郊のブチャ(Bucha)でロシア軍が行ったとされる民間人の殺害や、ウクライナ東部クラマトルスク(Kramatorsk)で同日に起き、少なくとも50人が死亡した鉄道駅攻撃を非難した。
一方のゼレンスキー氏は、5回にわたるEUの制裁について「個人的に感謝している」としつつも、「不十分だ」と指摘。「ロシアはわれわれから多くのもの、領土、人々を奪った。土地を取り戻すことができても、人を取り戻すことはできない」と語った。(c)AFP