【SDGsニュースを振り返る】12月9日〜12月15日
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【12月18日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。
米連邦緊急事態管理庁(FEMA)のディアン・クリスウェル(Deanne Criswell)長官は12日、気候変動の影響が広がる中、今後はこれまで以上に破壊力があり、より多くの死者をもたらす過酷気象が「新しい日常」になるだろうとの認識を示した。
クリスウェル長官は、竜巻による甚大な被害を受けた米南部・中西部6州の状況把握と連邦政府の対応の調整に向けケンタッキー州を訪問するのに先立ち、テレビ各局に出演。CNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン(State of the Union)」で、「これは新しい日常になるだろう」と指摘し、「今目撃している気候変動の影響は、われわれの世代の危機だ」と語った。

オーストリア・ウィーンで13日、仏パリとの間を結ぶ夜行列車が14年ぶりに運行を再開した。飛行機に代わる環境に優しい交通手段として、欧州では夜行列車が見直されている。

国連(UN)の世界気象機関(WMO)は14日、2020年にロシアのシベリア(Siberia)で観測された気温38度が、北極圏での観測史上最高だったと正式に認定し、気候変動に警鐘を鳴らした。
気温38度は、2020年6月20日にロシア東部のベルホヤンスク(Verkhoyansk)で観測された。北極線の北約115キロに位置する町で、1885年から気温観測が行われている。

トヨタ自動車(Toyota Motor)の豊田章男(Akio Toyoda)社長は14日に発表した電気自動車(EV)の事業戦略で、2030年までに30車種のEVを市場に投入し、年間販売台数350万台を目指す計画を明らかにした。

米フロリダ州で、汚染の影響で野生のマナティーが飢え死にする危険が高まっていることから、当局が直接餌を与える「異例の」対策を講じることになった。同州魚類・野生生物保護委員会(FWC)と連邦政府が8日、発表した。
試験プログラムが実施されるのは、オーランド(Orlando)南東の東海岸沿いに位置するインディアンリバー・ラグーン(Indian River Lagoon)。この地域には毎年冬になると、近くの発電所から放出される温水目当てに多数のマナティーが移動してくる。
10年以上前から、付近の農場や都市部から排水が流れ込み、藻が大量発生している。藻は毒素を発生させるだけではなく日光を遮るため、マナティーが主食としている海草の成長が阻害される。
今年これまでに、1017頭のマナティーの死骸が確認されている。

(c)AFPBB News