【11月8日 CGTN Japanese】中国中部にある山西省太原衛星発射センターで5日、「持続可能な開発のための科学衛星1号」が運搬ロケット「長征6号」を使って打ち上げられ、予定の軌道に乗りました。国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に専門的に奉仕する世界初の科学衛星です。

 持続可能な開発は全人類共通の課題です。国連2030年アジェンダは、貧困撲滅や飢餓の解消、生態系保護、居住環境の改善など17の目標(SDGs)を打ち出し、社会、経済、環境などの課題の解決を目指しています。

 国連2030年アジェンダの実施にあたり、データや方法に対するニーズが高まっています。そのため、グローバルなSDGsの観測や評価、科学研究のニーズに対し、持続可能な開発のための科学衛星の研究開発と運用は重要な意義があります。

「持続可能な開発のための科学衛星1号」の首席科学者で、持続可能な開発ビッグデータ国際研究センターの主任でもある郭華東(Guo Huadong)院士は、「地球のビッグデータ資源を取得する効果的なルートと地球システム科学を研究する重要な手段として、宇宙観測は世界のSDGsの実現に特別な貢献ができ、人類の活動と地球環境の相互作用を表すSDGsの指標に関する研究に効果的なサービスを提供できる」と述べました。

「持続可能な開発のための科学衛星1号」が軌道上での運行開始後に取得したデータは全世界に共有され、国際社会、特に発展途上国のSDGs研究をデータ面から支えます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News