太陽光発電で砂漠化問題も解決 内モンゴルで大型事業が着工
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【10月27日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)オルドス市ハンギン旗でこのほど、新エネルギー発電企業の中国三峡新能源(集団)とクリーンエネルギーを手掛ける億利潔能が共同で投資・建設する「蒙西基地クブチ200万キロワット太陽光発電・砂漠化対策プロジェクト」が正式に着工した。中国が砂漠地域で進める最初の大型風力・太陽光発電基地プロジェクト群の一つとなる。
同プロジェクトは、中国で7番目に大きいクブチ砂漠にある。敷地面積は10万ムー(約6667ヘクタール)で、周辺の砂漠化対策エリア2万2千ムー(約1467ヘクタール)と太陽光発電コアエリア7万8千ムー(5200ヘクタール)を含む。太陽光発電や発電パネル下での作物栽培、砂漠化対策・土壌改良、農村振興などからなる産業発展モデルを採用し、砂漠の資源化利用と生態系改善を統一的に進め、多機能的で立体的な生態系の修復を目指す。
三峡新能源の王武斌(Wang Wubin)董事長によると、プロジェクト完成後の電力系統への電力供給量は年間41億キロワット時を見込んでおり、160万世帯の1年分の電力需要を満たす。同規模の石炭発電所に比べ、標準炭換算で年間約126万トンを節約できるという。(c)Xinhua News/AFPBB News