フェデラー、ウィンブルドンへ「高まっている」 五輪出場は未定
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【6月27日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が26日、9度目の優勝を狙うウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)に向けて「高まっている」と話し、2回戦敗退を喫した前哨戦のノベンティ・オープン(NOVENTI OPEN 2021)とは打って変わった前向きな姿を見せた。
フェデラーは、ノベンティ・オープンのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)戦の負け方について、20年にわたって自ら設定してきた高い基準にコート内外で達していなかったことを受け入れ、「心の中で、試合展開に不満を持ってしまった瞬間があった」とコメントした。
「振り返ってみると、ここでは決してそうならないと自分で分かっているのは良いことだと思う。準備ができてわくわくしているし、気持ちが高まっている」
第6シードのフェデラーはウィンブルドンの1回戦で、大会16強に3回入ったことのあるアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)という難敵と対戦する。今季はここまで公式戦を8試合しかこなしていないフェデラーだが、例年ウィンブルドンの準備に活用してきた独ハレ(Halle)での戦いから、前向きな教訓はすべて引き出したと話している。
「この数週間の経験から、前向きな要素は引き出せたと思っている。だからこそ実際に今ここにいて、チャンスを得られている」
「大会が始まり、現時点の目標である2週目に残ることができれば、1試合ごとに調子は上がっていくはずだから、十分に可能性はあると信じている」
「ハレでの最終セットよりも、精神的に強くなっていることを感じている。あのときは明らかに、自分が望む基準に達していなかった」
シーズンの残りの予定は決まっておらず、ウィンブルドンの結果とプレー内容次第だという。アンディ・マレー(Andy Murray、英国)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とは異なり、五輪でまだシングルスの金メダルを獲得していないため、東京五輪の出場には意欲的だが、まだ決断はしていない。
「気持ちとしては、五輪には出たい。できるだけ多くの大会に出場したい」
「しかし、今決めているのはウィンブルドンを戦い抜くことだけで、それが終わったらチームで話し合い、方向性を決めたいと思う」 (c)AFP/Pirate IRWIN