【3月18日 AFP】健康への影響の懸念から一部の国が接種を中断している英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)製の新型コロナウイルスワクチンについて、世界保健機関(WHO)は17日、同機関の諮問委員会が安全性を調査しているものの、各国は使用を継続すべきと勧告した。

 同ワクチンについては、接種後に血栓や脳出血を発症する事例が複数の国で報告されているが、WHOと欧州医薬品庁(EMA)、アストラゼネカはいずれも、安全性を繰り返し主張してきた。

 WHOは17日の声明で、ワクチンの安全性に関する諮問委員会が「最新の安全性データを慎重に評価している」とした上で、「現時点では、アストラゼネカ製ワクチンのメリットはリスクを上回ると考えており、接種の継続を勧告する」と表明した。

 16日にはEMAも、血栓との関連は確認されていないとして、同ワクチンの使用継続を各国に勧告。18日に臨時会合を開き血栓問題についての結論を出し、「今後の行動のために必要な勧告を行う」としている。(c)AFP/Robin Millard, with AFP bureaus