大坂は世界1位にはこだわらず 新たな目標は安定感アップ
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【2月7日 AFP】8日に開幕する全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)で、2回目の優勝を目指す大坂なおみ(Naomi Osaka)が、世界ランキング1位復帰にはもうこだわっておらず、今は安定感を高めることが最優先だと強調した。
現在世界3位の大坂は、ギプスランド・トロフィー(Gippsland Trophy 2021)のエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)との準決勝を肩のけがで棄権したが、そこまで昨季の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)決勝を含めて出場14戦無敗を維持しており、全豪オープンでも優勝候補の一人という見方が強い。
四大大会(グランドスラム)を過去に3回制している大坂は、ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)に勝利して全豪制覇を果たした2年前、アジアの選手として初めて世界1位を獲得した。それでも23歳となった今は、1位獲得はそこまで魅力的ではなく、余計な重圧になっていたと話している。
大坂は「誰も本気で私をナンバーワンとは認めていなかったと思う」とコメントした。
「みんな、私を一番だとは思っていない気がした。当時はとにかく自分を証明しようとしていたけど、あまり良い心構えじゃないと感じた。また1位になれる機会が来たなら受け入れるけど、今はもう本気で追いかけてはいない」
かわりに大坂は、より安定感のある選手を目指し、今は世界2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)から刺激を得ているという。
ハレプの346週連続10位以内という記録は、女子ツアーでは歴代8位の長さとなる。これについて大坂は「信じられないことだと思う」と話し、「そういう安定感を身につけたい」と続けた。
「自分のキャリアは浮き沈みが激しい部分があったから、周囲も私が大会でうまくやれるのか、そうじゃないのかが予測しづらかった。だから最終的な目標は、少なくとも出場する全大会でベスト8以上に入ること。その中で、できる限り優勝できたらいい」
優勝候補として全豪オープンを迎える大坂だが、アナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)との1回戦に向けては、緊張するだろうと認めている。
「すごく緊張すると思う。いつもそうだから。だけど今の自分のプレー内容や、ここ数日の試合でやれたプレーはすごく自信になっている」 (c)AFP