コロナ変異種、感染力強い「確証まだなし」 米ワクチン開発責任者
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【12月22日 AFP】米国の新型コロナウイルスワクチン開発計画の責任者は21日、英国で確認された変異種の感染力が従来種より強いという確証はまだなく、米国は独自に研究を進めていると述べた。
米政府のワクチン開発計画「ワープ・スピード作戦(Operation Warp Speed)」の首席顧問モンセフ・スラウイ(Moncef Slaoui)氏はまた変異種に対し、開発済みのワクチンや治療法の有効性が実験で示されることを期待していると話した。
複数の国が現在、変異種が確認された英国からの入国を制限しているが、スラウイ氏は、変異種はすでにだいぶ前から英国で拡大していたのに研究者らが認識していなかったために、今になって急速に拡大している印象を与えている可能性もあると指摘した。
ワクチン研究者で製薬会社の幹部だったスラウイ氏は、変異種の感染力が実際に従来種よりも強いという確証はないが、英国の流行地域では従来種よりも感染が広がっているという明確な証拠はあると述べた。(c)AFP