【8月9日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)バヤンノール市衛生健康委員会は8日、同市ウラド前旗で腺ペスト感染が確認された患者が7日未明に死亡したことを明らかにした。地元はペスト感染警戒レベル3(上から3番目)を発動し、年末まで警戒することを決めた。

 ウラド前旗が包頭市ホンドロン区衛生健康委員会から6日午前に受けた報告によると、同旗の患者1人が包頭市に救急電話をかけ、包頭医学院第一付属医院で診察を受けた。この患者は7日未明、多臓器不全のため死亡し、内モンゴル自治区と包頭市の専門家チームにより腺ペストと診断された。

 同自治区は感染予防・抑制措置を徹底し、7人の濃厚接触者に対して集中隔離を行い、予防性投薬とペストのPCR核酸検査を行ったが、これまでに発熱などの異常がなく、PCR核酸検査の結果は全て陰性だった。

 現在、死者の居住地を封鎖隔離し、疫学調査を全面的に実施するとともに、隔離圏内の全ての人に対し健康モニタリング調査やペスト核酸検査などを行っている。(c)Xinhua News/AFPBB News