セリエA復帰を目指すベルルスコーニ氏、所有クラブが2部昇格
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【6月9日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は8日、今シーズンのセリエC(3部)打ち切りを発表し、グループ首位に立っていたACモンツァ(AC Monza)の2部昇格が決定した。同チームを所有するシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)氏は、ACミラン(AC Milan)売却後では初となる自身のセリエA復帰を目指している。
今回の決定を受け、セリエCからは各グループで1位につけていたモンツァとヴィチェンツァ(Vicenza Calcio)、レッジーナ1914(Reggina 1914)の3チームが昇格することになった。
地元紙イル・チッタディーノ(il Cittadino)の報道によれば、イタリア元首相のベルルスコーニ氏は「モンツァはセリエBのトップを目指せるチームをつくり上げる」と話したという。
「(セリエAへの)昇格はさまざまな要因次第。中には予測できないものもあるが、われわれがよく知っているものもあり、それを最大限利用するつもり」
ベルルスコーニ氏はかつて30年以上にわたってミランのオーナーを務め、当時のチームは5度の欧州制覇に加え8度のリーグ優勝を成し遂げるなど数々のタイトルに恵まれた。
2017年には中国人実業家リー・ヨンホン(Li Yonghong)氏が率いるコンソーシアムにミランを売却したが、リー氏は買収のための負債を返済できず、翌年にチームの経営権は米ヘッジファンドのエリオット・マネジメント(Elliott Management)の元に渡った。
ベルルスコーニ氏はまた、「モンツァの昇格を疑ったことは一度もなかった」と述べ、自身が所有するチームが「ミラノ(Milan)の第3のチーム」とみなされることは望まないと付け加えている。(c)AFP