コロナ禍でのオンライン診療と心理ケア、180億円投じツール開発へ カナダ
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【5月4日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は3日、国内在住の市民が医師の診療や心理カウンセリングをオンラインで受けられるツールの開発に2億4000万カナダ・ドル(約180億円)を投じると発表した。新型コロナウイルス流行によるさまざまな影響への対処法を拡充するのが目的。
トルドー首相によると、資金は主に「ストレス対処法やプロのサポート」を提供するデジタルプラットフォームの新設やアプリケーションの開発に用いられる。また、感染拡大抑止策としてオンライン診療の強化も目指す。
トルドー氏は定例会見で、「医師がオンライン診療をしやすくなれば、人々は自宅にとどまって危険にさらされることなく医療ケアを受けられ、病院は最も治療が必要な患者に集中できる」と説明。「アプリで夕食を注文したり、動画チャットで家族と連絡を取り合ったりできるのなら、新たなテクノロジーを使って互いに健康を維持することも可能だ」と語った。
政府の公式統計によると、カナダではこれまでに約6万人が新型コロナウイルスに感染し、3750人以上が死亡した。(c)AFP