【3月2日 AFP】19-20スペイン1部リーグは1日、第26節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)とマリアーノ・ディアス・メヒア(Mariano Diaz Mejia)がゴールを挙げ、ホームでFCバルセロナ(FC Barcelona)との「エル・クラシコ(El Clasico)」を2-0で制し、首位に再浮上した。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に屈し敗退の危機に追いやられたレアルだったが、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で熱狂の一戦を制し、活気を取り戻した。

 ビニシウスのシュートが相手に当たって先制し、後半アディショナルタイムにもマリアーノ・ディアスが追加点をマークしたレアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「タフな1週間だった」とコメントした。「われわれはこの週末にどれだけチャンスがあるかについて話し、その機会をものにした」

 レアルは2位バルセロナと1ポイント差の首位に浮上し、世間の目は力負けし、圧倒される時間もあったキケ・セティエン(Quique Setien)監督が率いるバルセロナに向けられることになった。

 セティエン監督は「実際のところ、選手たちはボールを持っているときの多くの自信をなくしていた」と話した。「神経質になる時間帯があり、そのときに失点を喫した」

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)が前半に放ったシュートはGKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)に弾かれる中、試合終了後に両手を上げて勝利を喜んだのはレアルの主将セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)だった。

 ラモスの喜びは、順位表の結果だけではなく、バルセロナ有利にしっかり傾いたと思われていたタイトルレースを活性化させる面でもこの勝利の重要性を示すものだった。

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)も、VIP席からこの試合を観戦していた。同選手がレアルに所属していた当時、チームはバルセロナとのリーグ戦ラスト5試合で1勝しか挙げられなかった。(c)AFP/Thomas ALLNUTT