11年と13年の世界陸上、中長距離選手の約18%がドーピングか 報告書
発信地:パリ/フランス
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【8月27日 AFP】2011年と2013年の世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)で、持久力を必要とする種目に出場した選手の約18パーセントにドーピング違反の疑いがあることが、スイス・ローザンヌ大学(University of Lausanne)が主導する調査報告書で分かった。
この報告書の中では、「健全な血液数値を調査した結果、持久力を必要とする種目に出場した選手のうち、概算で平均18パーセントがドーピング違反していることが分かった」と記されている。
また、ドーピング違反の疑いがある選手の割合は、男子(15パーセント)よりも女子(22パーセント)の方が高いことも分かった。
この報告書の執筆者は、2011年の韓国・大邱(Daegu)大会と2013年のロシア・モスクワ大会で持久力を必要とする種目(800メートル以上のトラック種目と競歩)に出場したアスリート1222人分の血液サンプルを入手可能だった。
さらにこの報告書は、国際陸上競技連盟(IAAF)が2011年に生体パスポートを導入したものの、2013年大会では血液ドーピング違反の数を劇的に減らすには至らなかったと主張している。
しかしながらその中では、「血液数値を注意深く監視しつつ、生体パスポートをさらに改善させることが、選手が検出不可能な禁止物質を使用したり、禁止されている手段を取ったりすることを妨げるのに最も着実なアプローチ」と付け加えられている。(c)AFP