【5月29日 AFP】フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は28日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を率いたアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)氏を新監督に任命したと発表した。

 ルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督の後任となるビラス・ボアス氏の契約期間は2年。

 マルセイユのフランク・マコート(Frank McCourt)オーナーは、発表の中で「欧州だけでなく世界中でレベルの高い成功を収めたと認識されている監督を迎え入れることができうれしく思う」と述べた。

 かつてジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏の下でアシスタントコーチを務めていた41歳のビラス・ボアス氏は、ポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)時代に名を上げ、同チームを率いた2010-11シーズンには三つのタイトルを獲得。欧州カップ戦を制した最年少の指揮官となった。

 母国ポルトガルで成功を収めたビラス・ボアス氏はチェルシーの監督に就任するも、わずか7か月で解任され、その後はハリー・レドナップ(Harry Redknapp)氏の後任としてトッテナムを率いた。

 18か月にわたりトッテナムの監督を務めたビラス・ボアス氏は2014年、ロシア1部リーグのFCゼニト(FC Zenit)に渡ると、2年の任期でリーグ戦とカップ戦の両方でチームを優勝に導いた。

 中国スーパーリーグ(1部)の上海上港(Shanghai SIPG)の監督を退任した2017年11月からはフリーの状態が続いており、昨年にはダカールラリー(Dakar Rally 2018)に挑戦するも、ステージ序盤で負傷しリタイアを強いられていた。

 マルセイユは今季のリーグ戦を5位でフィニッシュし、来季の欧州カップ戦の出場権を逃している。(c)AFP