【2月9日 AFP】(一部更新)スポーツ仲裁裁判所(CAS)は9日、ロシアの組織的なドーピング問題で平昌冬季五輪への個人参加が認められなかったロシア人選手とコーチ47人が提訴していた件について、訴えを却下したと明らかにした。五輪開会式を数時間後に控え、逆転参加への道はさらに厳しくなった。

 平昌五輪に招待されなかったことを不服として提訴した選手には、韓国からロシアに国籍を変えて2014年のソチ冬季五輪に出場し金メダルを獲得した男子ショートトラックのビクトル・アン(Viktor Ahn)や、バイアスロン男子ソチ金メダリストのアントン・シプリン(Anton Shipulin)、クロスカントリースキー男子の世界王者セルゲイ・ウストイウゴフ(Sergei Ustyugov)も含まれている。

 国際オリンピック委員会(IOC)は昨年12月、ソチ五輪をピークに行われていた国家ぐるみのドーピング違反をめぐり、ロシアの選手団派遣を禁止した。しかし、「クリーン」な選手には「OAR(ロシアからの五輪選手)」として中立旗の下で大会に参加できる道を残していた。(c)AFP