【7月9日 CNS】中国の煙台(Yantai)国際コンテナ埠頭で29日午後、貨物入りの100個近いコンテナが大型旅客船「オーシャン・ブルーホエール(Ocean Blue Whale)」号に積み込まれた。乗客約600人と共に、同港から韓国の平澤(Pyeongtaek)港まで輸送される。

 オーシャン・ブルーホエール号は、中国が独自に設計から研究・開発し、建造した初めての大型客船で、船長182.6メートル、幅25.2メートル、総重量2万トン。乗客810人を収容でき、標準コンテナは最大で460個搭載できる。船速は22.5ノット以上。現在、世界的にも最大の積載量を持つ最新型の客船だ。

 客船内には免税店、映画ホール、娯楽施設などがあり、ビュッフェ方式のレストランでは中華、洋食など様々な料理を提供する。さらにVIP用の船室には大型ベッド、TV、ソファーなどを完備。今回乗船した客の多くは、飛行機に乗って韓国へ行くよりもずっと快適だという。

 今回の中国-韓国ルートが正式に運営を開始したのち、オーシャン・ブルーホエール号は毎週、火、木、日曜日に中国・煙台港から韓国・平澤港まで航行し、水、金、月曜日には平澤港から煙台に戻る予定だ。

 中韓客貨船便協会の李東寧(Li Dongning)会長は当日の処女航海セレモニーのなかで、「このオーシャン・ブルーホエール号が正式に中韓の航路として導入されれば、中韓の客貨運送市場を安定させる上で重要な役割を担うことになるだろう」と述べた。

 煙台港は渤海湾(Bohai Sea)の要所にあたり、世界70の国・地域、100拠点以上と結ぶ航路がある。また2014年に煙台港が開港して以後、韓国・平澤港との間の国際航路は900本以上運航され、利用客は42万人を超えている。(c)CNS/JCM/AFPBB News